イベント報告

4月15日(木) ゆっくり里山を彩る野草観察会

 今回の観察会では、月山頂上小屋主人・月山ガイド協会会長で、高山、低山いろんなフィールドの植物に詳しい芳賀竹志氏を講師にお迎えし、春の里山を彩る植物たちを案内していただきながら、「油戸~荒倉山山頂~油戸」をゆっくり観察して歩きました。今回はいつも荒倉山山頂まで歩く時間よりも時間を長めに想定していたうえに、道のあちらこちらで植物たちがたくさん花を咲かせていたこともあって、講師の芳賀さんやパークボランティアさん方にはその特徴、見分け方などを時間の許す限りお話していただきました。海側から吹いてくる風は少し肌寒さを感じさせることもありましたが、それも気にならなくなるほど楽しく歩くことができました。
 11日に歩いた時には咲いているシラネアオイはまだ多くはなかったのですが、今回は斜面の離れたところに咲いているものもあれば、注目して欲しそうに間近で咲いているもの、中にはうっかり踏んづけてしまいそうなところに咲いているもの、いろんな場所でその姿を見ることができました。ヤマルリソウやヤマハタザオ、エンレイソウなども4日前よりさらに多くの場所で観察できましたが、さすがにカタクリはごく一部の場所を除き、道中のほとんどの場所で花の時期は終わりといった様子でした。他にはキクザキイチゲ、キバナイカリソウ、ネコノメソウ、ウスバサイシン、オオカメノキ、アケビ、シロキツネノカミソリモドキ、スミレサイシン、ヒトリシズカ、シュンランなどたくさんの植物を観察できました。また、荒倉山山頂で休憩していた時にはヒオドシチョウ、ギフチョウ、スジボソヤマキチョウといった蝶の姿を見ることができました(残念ながらシャッターチャンスを逃してしまい、その姿を撮影することはできませんでした)。
 何かと大変な時ですが、自然の中を歩いてみるのは楽しいものです。皆さんも一緒に歩いてみませんか。


                     記事:齋藤

 

芳賀さんの解説に聞き入る一同

春を彩る植物たちの姿があちらこちらにあります

ヤマルリソウ

シラネアオイ

キバナイカリソウ

ヒトリシズカ