ビジターセンターからのお知らせ

初夏を彩る植物観察会 6月22日~23日(1泊2日)

 恒例の月山山頂小屋で1泊2日の初夏を彩る高山植物観察会です。前日までの雨がウソのように晴れあがり、絶好の登山日和を迎えました(5月中旬から催しの日に好天気で催しが中止にならず、今回前日の雨が続くかなと、淡い期待してました)。6月22日11時で八合目まで道路が開通になるので、当初の出発予定より1時間30分遅らせて八合目へ向かいました。楽しく楽しくてたまらないのか、バスの中は、夕方の竹やぶに集まるスズメ状態。八合目で、ちょっと早い昼食をとり、ストレッチ後に弥陀ヶ原に咲いている植物をパークボランティアの説明で観察しながら、9合目手前の一ノ岳で軽アイゼンを着装し雪の上を約400mをこわごわ歩き、後は怖い雪渓は山頂付近のみ(アイゼンは非着装)でした。気温は、八合目は心地よく、山頂に近くなるとちょっと寒いかなという感じ、山頂小屋に着いてちょっと休憩後に荷物を置き、山頂小屋主人の芳賀さんを講師に高山植物観察会を行ってもらいました。後の楽しみは食事です。「18時から食堂で」と告知したので、時間前から食堂の前は「ざわざわ」でも、観察会をしてもらったので、その分食事の仕度が遅くなり、「まだー」と待ちきれない様子。夕日を浴びながらの食事。芳賀さんこの時間を待っていたのかなー、絶妙なタイミング。美味しい食事をおなか一杯食べた夕日を見に外へ相当寒かったようで、すぐに帰ってきてストーブから離れませんでした。夜は、星を見に出た人がいたようです。ちょうど玄関上の部屋だったので、夜遅くまで玄関の戸は、開けたり閉めたり、早朝も同じで、ご来光を見る人が開けたり閉めたり玄関の戸は忙しそう。朝食も美味しくいただき、おなか一杯食べて無事下山です。
 山頂付近は花盛り、ハクサンイチゲ・クロユリ(まだ数輪咲き始め)・コバイケイソウ・イワウメなどが見られ、大峰付近はヒナウスユキソウ・チングルマ等、9合目付近はチングルマ・コバイケイソウ・ヒナザクラ・ミヤマシオガマ・コイワカガミ・ハクサンチドリ・ウズラバハクサンチドリ・シラネアオイ等、弥陀ヶ原付近はチングルマ・ミズバショウ・コバイケイソウ・コイワカガミ・エゾイチゲ・ツマトリソウ・ゴゼンタチバナ・タケシマラン・アカモノ・ウズラバハクサンチドリ・ハクサンチドリ・ミサバノバイカオウレン等が見頃です。
 これからもっと賑やかになります。是非、月山を訪れてください。  by:加藤

ストレッチ

雪渓歩き

山頂付近の雪渓

月山本宮とハクサンイチゲ

クロユリ(咲き始め)

ヒナウスユキソウ

夕日

日没後

 

 

 

 

 

 

ミヤマシオガマ

シラネアオイ

エゾイチゲ(隔離分布)

登山者の足元を見守っている、人顔の踏み石